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0015 とみたゆう子  美・リピート クラウン GWX−177   1985 


これは中古屋さんで見つけて、本で言えば装丁が良かった・・レコードでは仕様が良かったと表現すべきかな?・・で
買ったアルバムです。何度も述べてきてますが、この年代=CDの出現と同時期のLPは
とても豪華な出来あいで惚れぼれしてしまいます。
下は封入されていたポスターと歌詞カードの裏の写真です。
ほんと、これでも買わないか?・・と突きつきられているようなレコードです。




とみたさんは皆様ご存じでしょうか?筆者はジャケ買いそのものでした。
彼女のバイオを紐解いてみると・・・・・
・・・本名:富田裕子

1961年5月5日 名古屋市生まれ
幼少からピアノを習い、中学から作詞・作曲を始める。
大学生の時、レコード会社より更なる勧めのため日本クラウンと契約する。
透明な伸びのある歌声と歌唱力で将来を嘱望される中で、1986年に不慮の交通事故に遭う。
リハビリの後、無期限の休養宣言を行う。

1991年、再び音楽活動を再開する。
翌年7月、再び音楽活動を一時停止する。
・・となっていますが、今でもブログなどでも登場しているようですので根強いファンがいるようです。
発表したシングルは次のようです。

セプテンバー・ガール/海
Bobby/雪どけの日
蒼い風/QTフレンド
カシオペアのふたり/LAZY MOON
よこはま物語/ファンタジック・トレイン
慕情/Catch Me!
SECRET LIPS/ちいさなカザノバ
オルフェの涙/OLIVE
YOKOHAMA風のステイション/舞姫の伝説
心残りの I miss you/アフロディーテの伝言
Naturally/今夜はAll Nightで!
サヨナラの理由/きっと、もっと、愛してる

ジャケット写真をみていきましょう。










上のCD化盤です。





さまざまなスナップ写真・・・。



レコード会社のプロモパンフです。


0017 三原順子 SEXY NIGHT 1980 キング K28Aー45



つっぱり順子さん(今は、じゅん子)のデビュー作品です。
この1979年あたりから、1980年頃にかけてカラー・ヴィニール(かっこよくヴァイナルなんていう呼び方もある)が
大流行しましたね。それも初回特典として「限定生産盤」として購買意欲をかき立てられました。
カラーも、実にヴァリエーションが豊かで綺麗なものが多く、アナログ黄金時代を謳歌するようなアルバムが次々と
発表されました。この作品も,その象徴です。
以前に触れたことがありましたが、そもそもレコードが開発・発明された段階で盤の色までは
決まっていなかったそうです。たまたま黒がなんとなく落ち着く?とかの単純な理由で決まったようです。
レコード・プレスの際、ヴィニールに着色していく工程です。
有名なのは、今は無き東芝音楽工業時代の赤盤レコードがあります。
当時の東芝レコード工場の担当者の後日談で、その日の原料の塩化ヴィニールの何色かでの入荷状況で
ラインのレコードの色が決まっていったとの逸話があります。
アイテムとして顕著なのはビートルズの赤盤レコードがありますが、同じアルバムでも赤と黒が同時期に
出荷or存在して、コレクターを大いに悩まさせているという珍現象がおきています。

さて、本題のSEXY NIGHTですがTOP写真は初回特典として付いていたポスターを掲載してみました。
バイクに乗ってつっぱっている彼女が、あどけなく可愛い感じです。
メーカーとプロダクションの意気込みが伝わってきます。
下はオモテとウラを対比させてみました。
手に持っている自分のスナップも変えていて、それに着ているジャケットも黒と白とのコントラストで
なかなかの凝りようです。こうして並べるとハッキリ分かりますね。ふだんはここまでは気にもしないし
気がつかないのが人情でしょう。





ウラジャケのバーコードのアイディアは、下の作品からの発展系インスピレーション?と思われます。
別名=パクリとも言いますが・・・。



これは、イギリスの名バンド「キンクス」
のリーダー=レイ・デイビスの実弟のデイブ・デイビスの1980年のAFL1-3603という
作品です。キンクスのリード・ギタリストとしても有名な方です。
あのヴァン・ヘイレンがデビュー・アルバム「炎の導火線」でカヴァーした「ユー・リアリー・ゴット・ミー」の
オリジナル・アーティストです。このリフのイントロの歪み(ヒズミ)の音・・まだファズは開発されてなかった・・が
当時の少年のドキモを抜きました。思わず、のけぞるカッコよさでした。
右から二人目が
デイブ・デイビスです。






さて本題に戻って、デイブと発表時期的にも符号しますし、バーコードの上下に、それぞれの名前を配置するという点では全く一致します。
順子ちゃんファンが、まさかキンクスのファンまでリンクするとは考えなかったのでしょう。


さて、この時期に入ってくると80年代から90年代にかけて一大音楽プロジェクトを立ち上げ
ことごとく成功させ、業界のドン的存在に君臨したBE−INGの長門大幸氏が登場しはじめます。
T−ボランなど、あの一連のヒット群です。
表題曲も下記のとおり作・編曲までこなしています。
最初この曲を耳にした時に、あれッ?・・かの名曲「ストップ・ザ・ミュージック」に似てるなア・・と思ったもの
でしたが、皆さんはいかがでしたか?
ギターには当時の日本のハード・ロック界ギター名人の北島健二氏の名前も見えます。
ゆえに、この曲にハード・ロックのエッセンスを巧みに取り入れ、乗りの良いリズムでアレンジした長門氏の冴えが
大ヒットを生んだと言えます。30万枚といわれています。




当時のプロモを見ていきましょう。


やはり、美系ですね・・・。



他の作品も・・・・・。



当時、日本コカコーラの宣材レコードです。ほかにも早見優とかABBAなども出回った記憶があります。
コーラを買うと応募して貰えるという、お馴染みのパターンです。


 





私生活では、あれこれ男関係やゴシップで浮名を流した(もう、死語か?)が七転八倒しながらも、
1987年以降、テレビドラマでは2時間ドラマでの犯人役や悪ぶった役で中途で殺されるような脇役が中心でしたが、
1999年のNHK『すずらん』を契機として、三枚目的な役柄も好演しており演技の幅を広げているようです。
最後に後年のスナップなど・・・。

0018 一色ゆかり レッツ・ビギン 1981 ビクター ZENー5003



一色ゆかり(Vocal)〜1962年9月21日愛知県出身、本名臼井ゆかり という。
覚えている方はいますか?
筆者は帯のキャッチ・コピー=リトル・クイーン・・とは米国の女性バンド「ハート」のアルバム・タイトルでもある・・・
音楽NEOでもこのバンドは取り上げたが、女性版ゼップ(レッド・ツェペリン)とも賞された実力グループ・・・のみで、
つい購入してしまったが、
・・・

 

浅学で恥ずかしい話だが、なんと調べていくにつれ和製へビィメタル・クイーンの始祖たる存在であった。
それもLOUDNESSや本城未沙子、浜田麻里のデビューよりも先であったという事である。





浜田の1983年の作品である。一色ゆかりは、これより前にへビィメタル・クイーンを志向していたという事になる。



 

一色ゆかりのデビュー・アルバムのジャケットからは想像も出来ないが、その素養は充分に伝わってくる
完成度となっている。ロック・シャウトも決まっていて歌謡曲という垣根を越えている。
その背景にはサウンドプロデュースは長戸秀介、プロデュースを担当したのが実兄であり、ビーイングの長戸大幸という
一大プロジェクトの布陣を敷いているという鉄壁のシフト体制があるからである。
ギターは
北島健二が参加してなおさらハード面をきわだたせている。





これが、彼女のロゴ・マークである。
エアロスミスのロゴと似てはいまいか?・・似てますねェ・・。同じ似ていても,もっと切れ味のいいものであれば良いのだが
きっと低予算のなせる技でしょう?ここいら辺で、一線をこえるか否かが往々にして、案外決まってしまうものである。

 


これがシングルである。

しかし、この最強スタッフにしてもデビュー・アルバムは売れなかった。
シングル、アルバムの2枚をリリースした後はさほどに目立った活動も無く消え去ったのである。

が、しかし、なんと!84年に杉本誘里と名を変えてハードロック・シンガーとして復活するのである







メイクといい、ルックスといいまったくの別人のようではないか?これには驚いた。
が、ここまで。・・へビィメタル・クイーンとしてはブレイクしなかったのである。
その後、アニメの主題歌や声優として活躍されたようである。
歌唱力は抜群だっただけに、もしメジャーになっていたら、その後の日本の女性ロック界にも
多大な影響を及ぼしていたのではないだろうか。
SHOW−YAとか、この後出現するアーティストに・・・。

0019 小泉今日子 クライマックス御一緒に・・シングル・コレクション  ビクター SV−7362  1984ほか

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